2024.08.09 2024.08.09
本記事では筆者が新卒1年目(2024年)のときにYahoo!広告認定資格を受験した体験をベースに書いています。先にGoogle 広告認定資格も受験していたので、Google 広告認定資格との違いや受験感想などを中心にまとめてみました。これから広告運用やWebマーケティングを始めるかたの一助となれば幸いです。
目次
Yahoo!広告認定資格とは
Yahoo!広告認定資格は「Yahoo!広告 ベーシック」「Yahoo!広告 検索アドバンスト」「Yahoo!広告 ディスプレイアドバンスト」の3種類があり、いずれもLINEヤフー社が公式に運営している認定資格です。Yahoo!広告 ベーシックでは基礎的な知識の保有を認定する資格とされており、Yahoo!広告 検索アドバンストは検索広告の効果を上げるために必要な機能や運用の知識の保有を認定する資格で、Yahoo!広告 ディスプレイアドバンストはディスプレイ広告の効果を上げるための必要な機能や運用の知識の保有を認定する資格です。これらの認定資格はYahoo!広告キャンパスの学習コンテンツを修了後の認定試験に合格すると取得できます。
(画像引用:LINEヤフー for Business)
Yahoo!広告 キャンパスとは
(画像引用:LINEヤフー for Business)
Yahoo!広告 キャンパスとは、同じくLINEヤフー社が運営している学習カリキュラムで、体系的な学習コンテンツと認定資格試験で構成されています。無料でYahoo!広告の学習と認定試験の受験ができます。Google 広告認定資格のスキルショップと似たような構成です。24時間いつでもオンラインで学習と受験ができます。資格取得までの流れは以下のとおりです。
認定資格取得の流れ
- Yahoo!広告 キャンパスの無料受講の申し込みをする
- メールからアカウント登録をする
- Yahoo!広告 キャンパスの学習コンテンツを受講
- 認定資格を受験
- 合格したら認定バッジ取得
認定資格取得の合格基準
各種認定資格の合格基準は80点以上です。問題数が40問あり、32問正解で試験合格となります。受験には回数制限があり、5回までは連続で受けることが可能です。もし5回不合格になってしまってもまだチャンスはありますが、再度受験するためには3ヶ月待つ必要があります。Google 広告認定資格は不合格でも24時間以内に受験ができることを考えると、だいぶ期間が空いてしまいますね。ただし5回の猶予があるのと、私の新卒同期は1回で合格できていたメンバーも多かったので、そこまで不安になる必要はないと思います。
Yahoo!広告認定資格を受けるメリット
無料で学習や受験ができるYahoo!広告認定資格ですが、メリットとして感じた点は以下の2つが挙げられます。
ウェブ マーケティング全般の知識も身につく
1つ目はYahoo!広告のみに限らず、ウェブマーケティング全般の知識を身につけられる点です。ベーシックの学習コンテンツだと、クリックやコンバージョンなどの基礎用語、インターネット広告の種類、ウェブマーケティングの基礎などを学べました。各広告媒体ごとで細かい用語の違いなどはありますが、広告全般の基礎学習としても十分に活用できます。特に筆者のような初心者にはインターネット広告配信の仕組みを学べたので、勉強してよかったと思っています。
スキルを証明できる認定ロゴバッジがもらえる
各認定資格に合格すると認定ロゴと認定証が授与されます。この認定ロゴはダウンロード可能で、名刺やウェブサイトに載せることができます。これによってスキルを証明することができます。3つすべてコンプリートすると達成感を得られました。
Yahoo!広告認定資格を実際に受験してみて感じたこと
私が受験した試験種類の順番は、Yahoo!広告 ベーシック → Yahoo!広告 検索広告アドバンスト → Yahoo!広告 ディスプレイ広告アドバンストの順番です。次に実際に受験してみて私が感じたことを紹介します。あくまでも主観的な感想になるので、資格取得の参考程度にしてください。
おすすめの勉強方法
Yahoo!広告の認定資格合格のために、Yahoo!広告 キャンパス上の学習コンテンツとYahoo!広告ヘルプの2つで学習を進めました。まずYahoo!広告 キャンパスの学習コンテンツを全て実施しました。学習コンテンツは講座のような形式ではなく、Yahoo!広告 キャンパス上に用意されたスライドを読んで自己学習を行います。学習コンテンツは膨大な量があり、勉強時間をかなり取られてしまい、一通り勉強したところでまず受験してみましたが、結果は不合格でした。試験受験後に各問題の正誤が出るため、不正解個所を学習コンテンツで振り返ってみると、コンテンツに記載のないところから出題されているということに気が付きました。Yahoo!広告ヘルプには詳しい説明があったため、学習コンテンツを復習するのではなく、勉強の軸をYahoo!広告ヘルプに変更しました。Yahoo!広告ヘルプの内容を理解しておくと他の問題にも応用できるため、勉強方法としては「①学習コンテンツで大まかな内容を確認」 「②受験」「③間違えた問題をYahoo!広告ヘルプを用いて復習」「④再度受験」の流れをおすすめします。合格までの勉強の所要時間については、私の場合ベーシックが約5時間、アドバンストが約7時間かかりました。
認定資格の難易度
ベーシックの難易度としては、応用問題は出題されないため、基礎内容を理解すれば合格は難しくないと思います。アドバンストの2つに関しては、ベーシックより応用的な問題がいくつか含まれていました。すべて選択問題であるため、回答がわからずとも何かしら回答することはできますが、合格点が高いため油断すると不合格となります。受験可能回数も限られているため、一度不合格となった場合は、間違えたところをしっかり復習して、他の問題にも応用できるようにしてから受験することをおすすめします。
Yahoo!広告とGoogle広告との試験の違い
Google 広告にも同じような認定資格があります。私はGoogle 広告の認定試験を受けたあとにYahoo!広告の認定試験を受けました。どちらを受けるべきかというと、どちらも受けることをおすすめします。広告メディアごとの特色もあり、同様の機能でも用語が異なる点や、Google 広告には存在しますが、Yahoo!広告には存在しない機能などもありました。広告に関わる仕事をするのであればどちらも必要な知識になると感じました。次に、これから勉強・受験するかたに向けて、それぞれの違いを比較してみます。ちなみにGoogle 広告認定資格はYahoo!広告の認定資格とカテゴリが異なるため、検索広告認定資格とディスプレイ広告認定資格を比較します。
概要比較
メディア | 認定資格名 | 時間 | 問題数 | 合格基準 | 留意点 |
Yahoo! | 検索広告アドバンスド | 50分 | 40問 | 80% | 受験5回まで、それ以降は3カ月後 |
検索広告認定資格 | 75分 | 50問 | 80% | 受験後してから24時間は再受験不可 | |
Yahoo! | ディスプレイ広告アドバンスド | 50分 | 40問 | 80% | 受験5回まで、それ以降は3カ月後 |
ディスプレイ広告認定資格 | 75分 | 49問 | 80% | 受験後してから24時間は再受験不可 |
問題数や合否基準で大きく変わる点はありませんでした。出題形式や細かい機能面での違いがあるため、広告メディアごとそれぞれ学習する必要はありますが、他の試験を受けるからといって特に心構えする必要はなさそうです。
学習コンテンツの比較
それぞれ無料で学習コンテンツを提供しています。実際にどちらも経験しましたが、感想として良い点と悪い点をまとめてみました。
メディア | 良い点 | 悪い点 |
Yahoo! | 各コンテンツごとに分かれていて、タイトルもわかりやすいので復習したいポイントがある時にすぐに確認できます。 | 操作性があまりよくないと感じました。次のスライドに移動するためにキーボード操作が使えない点や、自分の学習用としてメモを取る際に、文章のコピーが取れない点など、不便と感じてんが多々ありました。 |
各コンテンツごとで理解度チェック問題があるので、学習した内容の小テストとして自分の理解度を図ることができます。 | 英語の翻訳により、日本語の意味がわかりにくかったです。 |
難易度の比較
難易度としては、どちらも初心者にとっては中級レベルという感想です。Yahoo!とGoogleのどちらも1回では合格できず、初心者からすると一度コンテンツを最後まで読んだだけでは、勉強量が足りないように感じました。ただし、どちらも一度受験して出題傾向を掴むことで合格に近づきます。しっかり間違えた問題を復習して理解を深めることで合格できるので、初心者にとっても受けやすいと感じました。Googleの認定試験に関しては、日本語の理解で少し時間がかかってしまったので、その点を頭に入れて受験に挑むと良いと思います。
さいごに
新卒1年目である私の体験談をお伝えさせていただきましたが、広告運用未経験・初心者のかたの参考になれば幸いです。Yahoo!広告だけでなく、ウェブマーケティング全般の知識を身につけることができるので、Yahoo!広告 キャンパスをぜひ利用してみてください。
ウェブ広告エキスパート会員 (K.Y)
2024年から新卒として広告代理店に勤務。広告運用者として修業中。好きな仕事内容はクリエイティブ制作。学生時代はデザイン系の大学に通っていたので、バナー制作や構成案作りが得意。